香りの散歩道


聞香

墨絵・朝野泰昌
「朝野家 香りの散歩道」
この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りします。

「この時期は、締め切った部屋に香りが必須です」というメッセージを、リスナーの方からいただきました。
同じような思いの方は、きっといらっしゃるでしょう。

二月には、「梅見月(うめみづき)」という別名があります。
ふくよかな梅の香りを再現したお香を部屋に焚けば、居ながらにして季節を感じることができそうです。

冬景色の中にぽつりぽつりと、小さな明かりを灯すように咲く、梅の木がある風景を思い浮かべながら、春の訪れを待つのもいいですね。

お香には、ふたつの楽しみ方があります。
部屋に香りを漂わせる「空薫(そらだき)」と、自分の掌(てのひら)に置いた香炉から立ち上る香りを、静かに鑑賞する「聞香(もんこう)」です。

聞く香りと書いて「聞香」。
香道では、香りを「かぐ」とは言わず「聞く」と言います。
耳を澄ませるように、香りを聞く。
心が研ぎ澄まされるような表現ですね。

普段、私たちが部屋で香りを楽しむときの方法は、空中の空(くう)に薫(かおる)と書く、「空薫」でしょう。
「空薫」には、線香や香木、練香(ねりこう)など、さまざまなお香が使われます。

この中で、最も手軽なのは線香でしょうね。
たくさんの種類の中から、自分好みの香りを選ぶことができて、燃えていく面積が圴一なので、香りの広がり方も安定しています。

火の扱いにはくれぐれも気をつけて、みなさんもお香の「空薫」を楽しんでみませんか。

「朝野家香りの散歩道」この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りしました。

*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

2月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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